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前走マイル以下の重賞出走馬が中心!

過去3年の前走のレース別成績を見てみると、前走「阪神牝馬S」組から4頭、「読売マイラーズC」、「ダービー卿チャレンジT」組から各2頭の3着以内馬が出ていた。前走がJRA、かつ前述の3レース以外だった馬は、前走「福島牝馬S」組〔0・0・0・14〕をはじめ、今のところ3着以内に入っていない。前走がこの3レース以外で連対したのは、「ドバイ・デューティ・フリー(ナド・アル・シバ競馬場、芝1777m)」から臨んだ2008年のウオッカ(2着)のみである。「阪神牝馬S」、「読売マイラーズC」、「ダービー卿チャレンジT」の3レースは、芝1600m以下の重賞という点で共通している。牝馬限定のGI(JpnI)としてはもっとも距離が短いレースだけに、マイル以下の重賞をステップに臨んでくる馬が有利のようだ。

「1~6番」枠の馬が優勢!

過去3年の優勝馬3頭は、いずれも6番枠より内からスタートしていた。「1番~6番」、「7番~12番」、「13番~18番」と3分割した馬番別の成績を見ても、勝率、連対率、3着内率がもっとも高いのは「1~6番」枠の馬である。一方、「7番~12番」で3着以内に入った馬は2008年2着のウオッカ(9番)のみで、全体的に苦戦を強いられていた。過去の傾向からは、内枠が比較的有利と言えそうだ。

ウオッカ

東京コースは、7戦3勝・2着2回。3勝の内訳は、日本ダービー・安田記念・天皇賞(秋)と、すべてGI・JpnI という密度の濃さ。昨年のヴィクトリアマイルは、ドバイ遠征の疲れが抜け切れず、攻め馬も手控え気味で2着に敗れた。ドバイ遠征も今春で2度目となり、レース後の回復も早いようで、帰国後の調教の負荷のかけ方や動きは、昨秋の好調時とほぼ一緒。5度目のビッグタイトル奪取へ向け、視界良好。

リトルアマポーラ

昨年春のクラシック出走時は、まだ後肢に力がつききらず、スタートでダッシュがひと息。直線で差を詰めてはくるものの、桜花賞は0秒2差の5着、オークスも0秒5差の7着に敗れた。ひと夏を充電期間にあてて、課題だったトモに筋肉がつき、迎えた秋2走目のエリザベス女王杯では、初コンビを組んだC.ルメール騎手の好騎乗により、それまでとは一転した先行策でカワカミプリンセス以下の強豪を封じ込めて、GI 初制覇を達成。東京・芝1600mは、3歳春にクイーンCを優勝した舞台。休養明けを叩いて、馬体に張りが戻ってきた。
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